ジーン・・・ときた・・・男泣き”Virgil Abloh” Louis Vuitton Men’s SS 2019 Fashion Show
https://www.youtube.com/watch?v=I1AqjvdiubA
どこまで遡ればいいだろうか・・・
長かった。。。
JAY Zの片腕だったKANYE WEST 、
さらにそのKANYE WEST の片腕だった”Virgil Abloh”に
よる初のLouis Vuitton Men’s SS 2019 Fashion Showが昨日行われた。
何気なく見ていたんだけど、最後に二人が男泣きしている姿にジーンときて・・・
思わず僕も涙が出てきた。
どこまで遡ればいいだろうか・・・
長かった。。。長かった。。。
ずっと
”HIPHOPの服なんかが一般に売れるわけない” と言われていた。
そう思われていたし、流行るまで HIPHOP好きな人ですらそう認識していた。
2000年初頭、JAYZはROCAWEARというブランドを立ち上げ
2003年頃にはメインストリームHIPHOPが大きなうねりとなって
マンハッタンのど真ん中に巨大な広告が立つまでになっていた。
オーバーサイズの子達がどんどんどんどん溢れていた。
しかし、それはあくまで そういう人達の服であって・・・
当然ながら
パリやヨーロッパのモードファッション界から
歓迎されるわけがない 程遠い”別世界”だった。
それを何とかしようと行動する人すらいないと思われていた。
おそらく、この人以外は。
最初にここにあり得ない情熱を注ぎ込んだのは
やっぱりKANYE WESTだと思う。
まだ JAY Zの片腕トラックメーカーだったKANYE WESTは
不慮の事故から顎にワイヤーを入れる(through the wire)大手術を乗り切って、チャカカーンのthrough the fireをサンプリングしたthrough the wire
というシングルを製作するも 頭がおかしくなったと思われて
大手レーベルに相手にされず・・・
自主でシングルをリリースして大ヒット!
やっと 2004年 1stアルバム COLLEGE DROP OUTで華々しくデビューする。
5年くらい早い? 独自のプレッピースタイルに "ルイビトンのリュック"を背負って登場する。
この斬新なスタイルから、COMPLEX誌のファッションチェックコーナーを
担当するなど業界の洒落者として認識されていく。
以後はご存知のように アルバムを出す度にどんどん爆発的なセールスをあげて、
ついには村上隆とのアートワーク・・・
マーク・ジェイコブス時代のLVにて スニーカーのコラボレーションにまで発展する。
色々な騒ぎもありながら・・・笑
人気黒人ラッパー”カニエ・ウェスト” ルイ・ヴィトンに怒りを露にする・・ファンに呼びかけも - NAVER まとめ
2009年にはAIR YEEZY 1 その後のYEEZYシリーズのブレイクや
スニーカーシーンでの影響力は周知の通り・・・。
そしてシューズだけでなく、
カニエは本格的にファッションを学ぶために
ロンドンのセントマーチンに入学申請するも断られ・・・
エディ・スリマン初のサンローランのショーには入場させてもらえず・・・
やっと片腕のVirgil Ablohと入れたフェンディのインターン時代には
出したデザインも却下されたと語っている。
(レザーのジョガーパンツは誰も履かないと言われたetc...)
そこからのYEEZYSEASON1~3 。
お金持ちなのに破産も辞さない 途轍もない努力を積み続けている。
KANYE WEST の片腕 Virgil Ablohは
ASAP ROCKY,ASAP MOBを使ったPYREX VISONが
がパリのコレットの目にとまり世界的に注目されていく。
ASAP ROCKY軍団を筆頭に アトランタ発祥の”TRAP” MUSICの
世界的注目、成長も手伝って・・・・
PYREX VISONからOFF WHITEに発展していく。
そうPYREX VISON "OFF WHITE"はある意味"TRAP" MUSICの世界的な
拡大における"象徴的"な存在だ。
その後・・・
オフホワイトのクリエイティブディレクター「バージル アブロー(Virgil Abloh)」とは・・・ | THUG LIFE MAGAZINE
ご存知のように OFF WHITEはパリコレのオフィシャルスケジュールで
ランウェイを行うほどの躍進。世界的な人気に繋がり
どんどん注目されていった。そしてLVのディレクターに就任・・・・
ついには昨日のショーに至る。
しかし、理解できない従来型のファッション関係者からの批判も少なくはなかった。
パターンやテーラーリングがなってない、ラフシモンズ、サンローランの
にマークやヘルベチカのフォントを入れただけだetc...
この批判を聞く度に、HIPHOPが従来型の音楽業界から
受けていた批判をいつも思いだす。
サンプリングは人の曲のコピーで自分で演奏していない、
楽器を演奏しないと音楽じゃない。オリジナルではない。
あんなものは音楽じゃないetc...
そっくりの批判。
しかし現在、HIPHOPが生み出した考え方は
もはやHIPHOPと言っていないものにまで世界的に多大な
影響を及ぼしている。
昨日、男泣きしている二人を見て、僕は一瞬で2000年まで遡ってしまい。。。
やっと彼らの考え方が 世界に認められたんだという気がして
ただランウェイのYOU TUBE 見ただけで泣いてしまった。
今ではTRAP、HIPHOPとモードの関係は すっかり当たり前になったけど・・・
いつの間にかHIPHOP後進国に成り下がってしまったここ日本においての
紹介の仕方にかなり違和感を覚える。
音楽、ラッパー抜きにしては語れない今の服を
日本の 大手メディアはモードストリートだのスポーツミックスとか
黒人初のとか 適当な言い方で誤魔化さずに、
もっと ちゃんと正面から 音楽、HIPHOPを聴いて学んでから
紹介するべきだと思う。特にWWDMMなんてwww。
だから 他の国と比べてもかなり置いてけぼり状態で、
この分野はどんどん後進国になってる。
90年代以後は裏原や日本のHIPHOPは USのカルチャーを貪欲に吸収して
先陣を切ってきたハズなのに・・・
一体いつからこんなにHIPHOP偏差値、IQがこんな低くなってしまったんだろう・・・
ちゃんと紹介しなかったツケがマワッてきる。
ともかく、
世界では面白い事がたくさん起きている。
Louis Vuittonのショーの最後のモデルがアトランタのラッパー
”PLAYBOI CARTI ”になる なんて素晴らしい時代になったんだ!
(他にも ASAP NAST, KID CUDI, BLONDEY MCCOY, DEV HYNES,THEOPHILUS LONDONいっぱいいたけど・・・)
こんな イカつい大人の男2人が、あり得ない努力と情熱を注ぎ込んで
今の当たり前をつくった事が 本当に素晴らしい。
PLAYBOI CARTI
https://www.youtube.com/watch?v=oCveByMXd_0
https://www.youtube.com/watch?v=_JZqoGz0b6o
https://www.youtube.com/watch?v=REmZhFKmOmo